「スナッチ」という名作映画を知ってるか?
お勧めの映画は何かと聞かれれば、「ショーシャンクの空に」とか「ミスト」と答える私ですが、
好きな映画は何かと聞かれれば必ず「スナッチ」と迷わず答える私です。
もう画像の時点でクールでしょ
少し映画を見る人ならおそらく名前は聞いたことがあるのではないかと思う。
群像劇ということでも有名だと思うし、パロディもいくつか見受けられる。
「デュラララ!!」や「バッカーノ!」のアニメOPは「スナッチ」のオマージュだというのは有名な話。
登場人物のところで映像が一瞬止まって名前が表示されるあの演出は、群像劇作品には持ってこいというべきものだ。
とはいえ見たことないという人も多いだろうから、まずは「スナッチ」のあらすじ、というか導入を書いておこう。
以下は日本語版Bru-rayのパッケージ裏から抜粋。
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発端はフランキーが強奪した86カラットの大粒ダイヤ。非合法な賭けボクシングのノミ屋に、ダイヤを持って現れたフランキーが襲われた。ダイヤを追うNYマフィアのアビーと、不死身の殺し屋トニー。そこに賭けボクシングのプロモーター、ターキッシュと、ボクシングで賞金稼ぎをしようとする漂流民ミッキーも加わって、すべてが複雑に絡み合い、予測を超えた展開が繰り広げられる。そして、鍵を握るのは気まぐれな一匹の犬。
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監督・脚本、ガイ・リッチー
群像劇で主人公、とは言いづらいけど、一応語り手はプロモーターのターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)です。
どう?
わけわかんなくない?
実際、一回見たきりじゃストーリーはあんまりわかんないと思う。
登場人物がやたらと多いし、「不死身」とか「銃弾を歯で受け止める男」とか「フォー・フィンガー」とか二つ名持ってるやつ多すぎだし、構成が複雑でいつの間にかあっちで銃声、こっちで交通事故、そっちじゃ家が燃えてるし、犬がいっぱい。とにかくごちゃごちゃしているんです。
が、なぜか分からないけれど、見事に話の大まかな流れは分かるし、ちょいちょい入るありえない展開に笑わせられるし、最後のオチも爽快。演出も何気なく凝っていてクールだし、音楽も花を添えている。
なんかよくわからないすごい奴らが馬鹿騒ぎをする、エンターテイメントらしい映画。
きっとこれをみても人生の教訓だとか辛気臭い説教なんかは得られるはずも無いけれど、
かならず時間を濃密にしてくれる、本当に素敵な映画です。
とまあ難しく考えなくても、見れば面白さが分かるので、ぜひ見てねってことで